photo by Getty images

米中貿易戦争の渦中…中国を襲った「アフリカ豚コレラ」という災厄

たまらず対米農産品追加関税から除外

豚肉のたたり

米紙『ワシントンポスト』は9月9日付で北京支局長のアンナ・フィフィールド氏が書いた「中国は豚肉を非常に好むが、その価格の上昇は問題となり得る(China loves pork, but prices are rising and that could be a problem)」と題する署名記事を掲載した。

同記事の文頭で、フィフィールド氏は次のように述べている。

「今週、中国の指導者たちにとって最も差し迫った問題は、香港で続いている抗議行動でもなければ、長引いている米国との貿易戦争でもない。それは恐らく、今年の干支が“猪”<注:中国語では「豚」を意味する>であるにもかかわらず、ますます深刻化している豚肉の不足であり、中国共産党の支配者たちは豚肉の供給と価格を安定化させることは重要な政治的任務であると言明している。中国人は豚肉を食べるのが大好きである。豚肉の唐揚げ、骨付き酢豚、回鍋肉(ホイコーロー)、豚肉餃子、豚足。中国人は年間で1人平均120ポンド(約54.5キログラム)の豚肉を食べる。世界中の豚肉の半分は中国人によって消費される」

 

そして、フィフィールド氏はその後に次の内容を続けた。

「しかし、今週の家族が集まって会食を楽しむ「中秋節(旧暦8月15日の節句)」から始まる複数の休日が近づくにつれて、中国の官僚たちは民衆の不満が式典に暗雲を投げかけるのではないかと心配を募らせているのである。彼らは特に豚肉の不足が10月1日に開催される中華人民共和国成立70周年祝賀式典の楽しい雰囲気を打ち壊すのではないかと懸念している。副総理の胡春華は先月末に『我々は何としても豚肉の供給を確保しなければならない』と述べた上で、中国の豚肉不足は今年の第4四半期と2020年の上半期が極度に厳しい状況にあると付け加えた」。