「殺人」デング熱に注意! 10~11月に日本で「危険度」が上昇へ

沖縄から青森まで要警戒
村上 和巳 プロフィール

代々木公園の教訓

さらにたとえ人から人へ直接は感染しないとはいえ、感染中の人が蚊に刺され、その蚊が別の人を刺すことで感染が広がる。その典型的な事例が前述の2014年に日本国内で約70年ぶりに起きたデング熱流行だ。

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この時は東京都内の代々木公園で蚊に刺された女子高生が第1例として確認され、その後国内で感染者から蚊が媒介してデング熱発症に至ったとみられる患者が最終的に162人に達した。この女子高生の感染する以前にデングウイルスに感染した人が代々木公園を訪れていたとみられる。

この事例は都市部の中でも人が集まりやすく蚊も発生する場所に感染者が1人でもいれば、そこから雪だるま式に感染者とそれに続くデング熱患者が発生してしまう危険性を端的に表している。

 

これに感染者の移動という要素が加われば、狭い国土に1億人以上の人口を抱える日本ではさらに多くの感染者とそれに伴うデング熱患者を生み出してしまう。

重症になることが少ないならかかってもいい、警戒しなくてもいいという考えは、この点からも危険である。

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