そうした中にあって今年のフィリピンを中心とする流行は例年を超えるレベルだ。
フィリピン保健省疫学局の発表では、今年に入って8月31日までのデング熱患者は27万1480人、うち死者は1107人。
2012年以降、同国でのデング熱患者の報告数は最大でも年間22万人だったが、berシーズンに入る前に、既にそれを上回っている。この状況にフィリピン政府は7月14日に全国警戒宣言を発令したほどだが、今も報告患者数は増加し続けている。
日本人に人気の旅行地であるタイでも、同国保健省が今年1月1日以降9月17日までのデング熱患者数が8万9157人、うち死者が97人、患者数が昨年同期の約1.6倍になったと発表している。
この他にもベトナム、カンボジア、インドネシア、マレーシア、シンガポールなどでも例年より多くの患者数が報告されている。