「殺人」デング熱に注意! 10~11月に日本で「危険度」が上昇へ

沖縄から青森まで要警戒
村上 和巳 プロフィール

世界100カ国以上に拡散

デング熱はデングウイルスの感染で発熱や関節痛、出血症状が起こる急性感染症で、重症化すれば死に至る。

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感染者の血を吸った蚊の体内でデングウイルスが増え、その蚊がまた別の人の血を吸った際にその人の体内にデングウイルスが入り込むことで新たな感染者が発生する。通常、人から人へと直接感染することはなく、感染しても全ての人がデング熱の症状が出るわけではない。

このデング熱が全世界に広まったのはここ数十年のこと。

1970年以前は、世界でデング熱流行が確認されていたのは9か国に過ぎなかったが、現在ではアフリカ、東南アジア、南アジア、中南米、西太平洋地域を中心に毎年100か国以上で患者が発生する「風土病」となっている。

 

世界保健機関(WHO)が公表している2013年時点での年間推定デングウイルス感染者数は約3億9000万人、このうちデング熱発症に至っているのは約9600万人。

現在の世界の人口が約77億人なので、世界で毎年約20人に1人がデングウイルスに感染し、およそ80人に1人が発症している。じつは、世界で最も患者の多い感染症の一つである。