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災害時に「陸の孤島化」リスクが高い【首都圏】鉄道路線はここだ!

鉄道会社12社を徹底比較
梅原 淳 プロフィール

さらに細かく見てみると…

なお、鉄道会社12社全体での1件当たりの総走行距離は111万5997kmで、JR東日本以外の鉄道会社11社がこの数値を上回る。これら11社の1件当たりの総走行距離をまとめてみると417万6117kmであった。この数値から導き出されるのは、以下の予想だ。

「陸の孤島」となるリスクが低い鉄道路線:京成電鉄、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、東京都、東京地下鉄

「陸の孤島」となるリスクが高い鉄道路線:東武鉄道、西武鉄道、京王電鉄、小田急電鉄、相模鉄道、横浜市

リスクが高いと思われる6社のうち、相模鉄道、横浜市を除く4社に共通しているのは比較的広いエリアに路線網をもっている点だ。路線が棒状に東西または南北方向に広がっていると、それだけ豪雨や強風といった局所的な自然災害の影響を受けやすくなるからであろう。一方、リスクが低い5社のうち、京成電鉄、京浜急行電鉄の2社を除く3社は比較的狭いエリアに路線網をもつ点が共通している。

 

ただし、比較的狭いエリアに路線網をもつにもかかわらず、相模鉄道や横浜市の1件当たりの総走行距離が少ないのは鉄道会社自体の責任だけとは限らない。件数は11件または12件であり、リスクが低いとして紹介した東京急行電鉄や京浜急行電鉄と同じだ。したがって、これらの自然災害は今回の台風15号のようにどの鉄道会社に対しても等しく被害をもたらすものであり、そうなると鉄道会社ごとの事情はあまり関係ないと言わざるを得ない。

まとめると、地震のようにいつ起きるかわからない災害は別として、災害時に陸の孤島と化した鉄道で途方に暮れないためには、利用者自身が情報を得て巻き込まれないように避ける行動を採るのが最善の策となる。そのためにはやはり鉄道会社による適切な情報の提供がいま以上に必要だ。