# 災害 # 鉄道

災害時に「陸の孤島化」リスクが高い【首都圏】鉄道路線はここだ!

鉄道会社12社を徹底比較
梅原 淳 プロフィール

下の表は、いま挙げた鉄道会社12社で自然災害によって列車が運休したかまたは列車が30分以上遅れた件数と列車の総走行距離とを集計して分析したものだ。集計期間は2013年度から最新の統計となる2017年度までの5年度分である。

国土交通省をはじめ、この手の分析では列車の総走行距離100万km当たりの件数という手法を用いて比較するが、ややわかりづらい。そこで、自然災害によって列車が運休したかまたは列車が30分以上遅れた事象が1件起きるまでの列車の総走行距離(以下、1件当たりの総走行距離)に基づいて比べた。この数値に対して表ではご参考までに1日平均の列車の総走行距離も示しておいたので、両者を比較してイメージを膨らませてほしい。

 

結果はご覧のとおりで、1件当たりの総走行距離は東京地下鉄の1412万5000km、1日平均の列車の総走行距離から考えると半年に相当する182.7日分が最も長く、JR東日本が72万5666kmの同じく1.1日分が最も短い。つまり、集計期間中では災害時に「陸の孤島」となるリスクが最も高いのはJR東日本で、反対に最も低いのは東京地下鉄だ

JR東日本の場合、東北地方や新潟・長野地区といった豪雪地帯での降雪による件数も多いと考えられ、そっくり首都圏に当てはめてよいのかは疑問であろう。一方、東京地下鉄が自然災害の影響を受けづらいのは、やはり線路のほぼすべてが地下に敷設されているからと考えられる。地上の鉄道と同様に地下鉄に対しても大きな影響を及ぼす自然災害は大地震だが、2013年度から2017年度までの間は発生していない点も有利に働いたようだ。