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災害時に「陸の孤島化」リスクが高い【首都圏】鉄道路線はここだ!

鉄道会社12社を徹底比較
梅原 淳 プロフィール

今回の台風で陸の孤島と化した成田空港だが、同様の問題は羽田空港でも起きる。

この空港に降り立った旅客の数は2013年度に国際線、国内線合わせて1日平均9万6689人であった。一方、同じ年度に羽田空港から京浜急行電鉄空港線または東京モノレール モノレール羽田線の鉄道を利用した人の数は1日平均7万4568人に上る。これも単純に計算すると、鉄道の輸送シェアは77.1%となり、成田空港よりもさらに高いことがわかる。京浜急行電鉄、東京モノレールとも不通となった場合、羽田空港には多数の人々が取り残されることは間違いない。

結局のところ、鉄道を肩代わりできるものは鉄道だけだ。成田空港や羽田空港では2つの鉄道が乗り入れている。どちらか1つの鉄道でも運行が続けられていれば両空港とも何とか機能するが、双方とも失われてしまったらお手上げだ。陸の孤島化を避けるには、鉄道が復旧するまで航空機の発着を取りやめるとか、到着地を変更するほかない。

 

最も危険な路線、最も安全な路線は?

さて、タイトルにある「災害時に『陸の孤島』リスクが高い首都圏鉄道路線はどこか」という本題へと進もう。結論から言うと、「陸の孤島化」はどの鉄道路線のどの駅でも起こり得るので、鉄道の利用自体がリスクだという考えに集約される。

とはいえ、ここまで突き放しては意地悪に過ぎるので、国土交通省の統計をもとに分析しよう。対象としたのはJR東日本の在来線、そして大手私鉄8社(東武鉄道、西武鉄道、京成電鉄、京王電鉄、小田急電鉄、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道)、地下鉄3社(東京都、東京地下鉄、横浜市)だ。

なお、JR東日本は首都圏だけでなく、東北地方など営業エリア全体を含む。残念ながらこの統計で集計されているのは鉄道会社までで、路線までは明らかにされていない点をご了承いただきたい。