オフィスラブ大国・日本、会社で「出会う」率が世界でダントツなワケ

労働問題と表裏一体だった
西口 想 プロフィール

時代がめぐっても咲き続ける「奇妙な花」

そして、2019年現在。インターネットやスマートフォンが普及し、働き方や生活スタイルが多様化している今でも、オフィスラブが「出会い」の主流であることは、一見すると不思議に思える。

〔PHOTO〕iStock
 

だが、日本が「オフィスラブ大国」となった戦後史を少し紐解いてみると、長時間労働や非正規格差、ハラスメントなどの現在の労働問題と深く関係していることが見えてくる。

こう言い直してもよいかもしれない。日本の「出会い」の本流であるオフィスラブは、戦後日本が築いた「働き方」を土壌に開花し、時代がめぐり環境が変わっても枯れることなく咲き続けている奇妙な花である、と。

オフィスラブは、今となっては社会問題と表裏一体だ。しかし、そのあやしい魔力は、今日もなおニッポンの労働者たちの興味を惹きつけてやまない。

――なぜ日本では、オフィスでラブ、しますか?

私は、この質問にうまく答えきれた自信がない。「オフィスラブ」という現象が映し出す日本社会は、私たちが思っている以上に深い闇なのである。

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