ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」公式HPより

ドクターXのような「フリーランス医師」は実在する。その実態とは

皆、「スーパードクター」なのか?

10月から、米倉涼子主演の新ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)がスタートする。米倉演じるフリーランス外科医・大門未知子の存在によって、「フリーランスの医師」というものを知った人は多かったかもしれない。

ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」公式HPより

以前までは、医師の働き方というと大学病院や一般病院で常勤医として働くのが一般的だったが、最近では「フリーランス」という特定の組織に属さない働き方が登場している。筆者も特定の組織に属さないフリーランス医師の一人だ。その立場から、実態についてご紹介したい。

実は難しい「フリーランス医師」の定義

筆者は放射線科医だが、自宅に医療用モニターを置き、地方にある病院やクリニック、時には外国からCTやMRIなどの画像を業者からインターネット経由で送ってもらい読影する傍ら、複数の医療施設に出かけ、そこでも画像診断を行っている。一つの職場に毎日でかけ、そこで診断を行うスタイルとは異なっていることから、「新しい医師の働き方」と言われることがある。

しかし実は、「ふたつ以上の職場を持つ」という働き方は、医師という職種においては昔からそれほど珍しいことではない。ひとつの職場で「のみ」働く人のほうが、よほど珍しいかもしれない。

 

例えば、大学病院や大きな総合病院などで働いている場合、週4回は常勤先に出勤して、週半日や一日は、別の施設に行くという働き方をすることが多い。この場合、別の職場は「外勤先」といわれ、クリニックなどの小規模施設から総合病院などの大規模施設まである。勉強や研究目的だと無給のこともある(「無給医」の存在も現在問題になっている)が、通常は給料をもらい、生活の足しにしている。ただ、常勤先がある場合は、当然のことだが「フリーランス医師」とはよばれない。

また、育児中や介護など家庭責任のある医師(女性、男性を問わず)や、病気の治療中の医師などは、週3〜4日程度、「アルバイトのみ」で働いていることがある。こういった働き方もフリーランスと呼ばれることがある。