舛添要一×適菜収「れいわ新選組とN国が『大躍進』した本当の理由」

ヒトラーは現在日本で甦るのか
舛添 要一, 適菜 収 プロフィール

れいわは右か、左か

舛添 ナチスは右翼政党のように日本人に思われていますが、違います。そもそもナチスはドイツ人がそう呼んだわけではなく、敵陣営による蔑称です。ジャパニーズをジャップと呼ぶようなものです。正式にはナチオナールゾチアリスティッシェで、「国家社会主義」という意味です。ドイツ国民のための社会主義といったところでしょうか。具体的には、日々労働に従事する一般大衆のための政党を意味します。

初期のヒトラーの主張も、煎じ詰めれば、労働者を飢えさせない――という1点に集約されると思います。そういう点で、れいわの選挙戦も、ナチス的なものを感じました。

 

適菜 今、舛添さんが、山本太郎は左だと仰いましたが、反新自由主義、反グローバリズム、反構造改革という点においては、保守的な要素がかなり強いと私は見ています。「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」と言い放ち、国家の根幹を破壊し続ける安倍政権に比べたら、本質的に保守的な主張をしているのは山本太郎ではないかと思います。ポピュリズムという観点から、れいわとN国を並べて論じるメディアは多いですが、私は違うと思っています。

舛添 なるほど、その指摘は、とても興味深いですね。

適菜 反構造改革、反グローバリズムを全面に打ち出しているという意味で、私はれいわに期待している部分もあります。平成の30年にわたる構造改革が今の日本をダメにしたと考えるなら、やはりその反省が出てきたということだと思います。

*本イベントは9月7日、本屋B&B(下北沢)にて開催された両氏による対談イベント「ヒトラーはいつだって甦る――永田町のバカへの警告」をもとに、再構成しています。