骨の中がスカスカになって強度が落ちてしまう病気、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)。日本では、骨粗鬆症にかかっている人は約1300万人にものぼり、そのうちの約1000万人は女性が占めると言われている。そのため特に女性は、早い時期から骨粗鬆症に対してしっかり予防をすることが大切だ。「でも、歳をとれば骨はもろくなるのは仕方ないのでは?」と思うなかれ。ボディー・マインドカウンセラーの森 千恕さんによると、骨は何歳からでも「育てる」ことができるという。さらに、最近の研究により、骨が“若返りホルモン”を出していることもわかった。骨にアプローチすることで多くの人の体調を改善してきた森さんが、著書『1分ポコポコ骨たたき体操 100歳でもジャンプができる!』にまとめた「骨から健康になる秘訣」を教えてくれた。

骨はたたくだけで何歳からでも強くなる!

骨は歳をとるともろくなっていくもので、強くすることはできないと思っている人が多いようです。そのため、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)と診断された人は薬を飲んで、それ以上、骨がもろくなるのを抑えようとします。

でも、これは誤りで、骨は上手に刺激を与えればしっかり育ちます。

骨は年齢に関係なく、上手に刺激を与えればしっかり育つ。Photo by iStock

骨以外の体の器官は、皮膚でも筋肉でも、傷ついたり、裂けたりすれば必ず傷痕が残りますが、骨は折れてもうまくつながれば傷痕は残らないほど完全に再生します。このような器官は骨だけで、骨は100%再生します。骨の完全再生は、年齢に関係ありません。若いほうが回復が早いのは確かですが、たとえ高齢になっても、骨折すると骨を作り出す骨芽(こつが)細胞の働きが活発になって、骨は修復されるのです。

逆に、骨は動かさなかったり、重力や負荷がかからなかったりすると、強い骨は必要ないのだと体が判断し、骨芽細胞よりも骨を壊す破骨細胞の働きのほうが活発になり、骨はもろくなっていきます。病気やケガで何日も寝たきりの状態でいると、立ったり歩いたりするのが困難になるのは、骨が弱くなってしまうためです。

つまり骨を丈夫にするために必要なのは動かしたり、重力をかけたり、負荷を与えることです。そして、最も簡単に骨に負荷をかけられる方法が「たたく」ことです。

たたくと、骨が振動してそのバイブレーションが骨の中まで伝わります。この刺激によって、効果的に骨が育つのです。