義理の両親の大反対

ロー・スクールでは通称使用が認められていたので、古賀さんは戸籍上の姓ではなく「古賀」姓で過ごす形で法律婚をした。元夫もそれに異論はなく、むしろ応援してくれていた。元夫の職場では初の男性の育児休暇の取得にも、元夫は積極的だった。「自分たちらしい結婚を貫き通そう!」若い夫婦は燃えていた。 

ところが。思わぬところに敵がいた。元夫の両親だ。 

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「彼らも夫婦別姓というか旧姓の通称使用あたりまではなんとか許容範囲だったようです。でも、そこが限界だったらしい。孫が生まれる段になって、急にこちらを嫁扱いし始めた。『あなたの苗字は長谷川(元夫の苗字・仮名)なんだから』とか『息子が育休取るなんて出世に影響したらどうするんだ』とか。極めつけはまだ生まれてもない孫を『出産したらうちで育ててやるからこちらによこしなさい』と。もちろん私はそんなつもりはなく。もう大炎上ですよ。義両親にとって息子である元夫を思っての親心あってのことだと今は理解していますが、当時初産の臨月の私にはとても受け入れられませんでした」

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物分かりがいいと信じていた義両親の暴言に古賀さんは仰天したが、それ以上に驚いたのが、元夫がまるで頼りにならなかったことだ。両親にガツンと言ってくれるでもなく、古賀さんと義実家どちらにもいい顔をしながら、その場しのぎの対応を続けた。 

「志を同じくした運命の相手、と思っていたのはどうやら私だけだった。要するに彼は、頭で描いた理想論を私と語り合う、そのこと自体を楽しんでいただけで、実際はごく普通の保守的な男だったんじゃないかと振り返っています」