「離散数学」は今後ますます重要になってくる
本書はこれから離散数学を学ぶ人向けに書かれていますが、すでに学び始めている人にもオススメです。
目次を見てわかる通り、本書は基礎の基礎から始まります。第2章の「集合」なんて、離散数学どころか数学そのものの基礎です。これがどういうことかというと、他の本格的な離散数学の本を読んでいるときに言葉の意味がわからなくなったら、本書に戻って復習できるということです。
本書は離散数学に登場する様々な言葉の意味を丁寧に解説しています。それも、数式を使った厳密な説明と、イラストを使った直感的な説明の両方が載っているのです。レベルの高い本を読んでいて、わからなくなった本書を開く。そして直感的に理解してから、数式で厳密な理解をする。それからまた高レベルの本に戻る。本書はそんな使い方もできるのです。
離散数学についてこれから勉強したい方もすでに勉強を始めている方も、本書で基礎を習得・復習してみるのはいかがでしょうか。
また、第1章から第5章くらいまでの内容は、離散数学に限らずよく出てくる概念の解説にあてられています。離散数学以外の分野を勉強している人にとっても、学ぶことは多いでしょう。
離散数学に興味のある方は、ぜひ本書『イラストで学ぶ離散数学』を手に取ってみてください。