【閲覧注意】フロリダでは、「バッタ」もドデカいアメリカンサイズ!

モンスターハンターの「生きもの烈伝」
平坂 寛 プロフィール

食べられない秘訣は「毒」にあり

実はこののろまなバッタたちは体の中に毒を持っているのだ。かれらの持つ毒は神経に作用するもので、鳥やトカゲが食べると体がしびれたり息がうまくできなくなったりするようだ。

そのため、ほかの動物はお腹がすいていてもこのバッタたちを食べようとしない。おそわれることがないから、逃げる必要がない。だからのろまでいられる。

あのハデハデな体色も「ぼくたち毒がありますよー! 食べられませんよー!」ということをアピールするためのいわゆる「警戒色」というわけである。

黄色いメス。黄色は草むらでよく目立つ
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バッタという虫は数がたくさんいてつかまえやすい上に、体がやわらかくて食べやすいため多くの動物にとってとても良いエサになる。なんせぼくたち人間だって食べるくらいだし。イナゴの佃煮とかね。

ラバーグラスホッパーもプリっとしてておいしそうなんだけど、毒があるんじゃね~。

そうそう、ラバーグラスホッパーたちは簡単につかまえられるが、つかまえられると口から黒い液体を吐き出す。

 

同じような液はほかのバッタも出すが、普通はクサくて苦いだけだ。ラバーグラスホッパーはひと味ちがう。試しに舐めてみたところ、苦くてクサイのはもちろんだが、ジンジンと舌がしびれるような感じがあった。

どうやらこの液体にも毒がふくまれていて、万が一にも敵におそわれた時はこうやって撃退するようだ。

敵から逃げるための翅や脚を大きく強くするか。敵に立ち向かうためのキバやトゲを持つか。虫たちが身を守るための進化にはいろいろな形があるが、ラバーグラスホッパーは毒を身につけた。

こちらのオスは真っ赤。オスはメスよりひとまわり小さい
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ほかにも毒をもつ昆虫はいろいろいるが、それらの中にはオオゴマダラやキイロゲンセイなどやはり同じようにハデで動きがのろいものが多い。毒のある虫を見つけたら、注意してその色や動きを見てみよう。

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