「日本のCIA長官」になる男・北村滋とは何者か?

表舞台には出てこない超重要人物
佐藤 優 プロフィール

「尾行事件」の真相は?

邦丸:9月19日号の『週刊文春』には、北村新NSC局長が尾行に気づいて警察に通報、という記事が出ているんですね。3人の男性に、この北村滋さん、新国家安全保障局長が尾行されてるぞ、と。

佐藤:尾行のプロを尾行するっていうのが、これまた甘い話なんだけど、それで北村さんが警察に電話したら……。

邦丸:所轄の警察署員が駆け付けた。

佐藤:そうしたら3人いて、「私は東京証券取引所の調査部の者です」と名刺を出したんだけれども、そういう役職の人はいない。いったい何なんだろうと。それと時期を同じくして、元警察庁長官の米田壮さんという人から、北村さんはホテルに呼び出された。「お前、いつまで官邸にいるんだ。いつまで情報官をやっているんだ」と詰め寄られた……こういう話でしたね。

 

邦丸:記事ではその米田さん、前警察庁長官は「会ってないよ」と言っている。

佐藤:二人とも取材に応じているんです。だいたい警察の幹部だった人や、現職の官邸の人が週刊誌の取材に応じるというのが、異例中の異例ですよね。

北村さんは、米田さんに呼ばれて「いつまでいるんだ」と言われたので「それは総理や官房長官の決めることです」と答えた。これに対して米田さんのほうは、「そんなもの、会ってないし言ってない。尾行だなんて、妄想に近いんじゃないか」と。

邦丸:そう『週刊文春』の取材に答えているんですね。

佐藤:どっちのほうが信ぴょう性があるかは、読者の判断ですけどね。でも、会った・会ってない、言った・言ってないというのは、事実はどちらかしかないですからね。どっちかが嘘をついているということですよね。