佐野SAストライキの「深層」…39日間の闘争が明らかにしたこと

第一の目的は達成、残る問題は…

「拡散希望 犯罪を告発します」

東北自動車上り線の佐野サービスエリア(SA)で発生していたストライキ騒動は、運営会社の復帰要請で約60人の従業員が職場復帰、元の状態に戻った。

<運営会社ケイセイ・フーズ岸敏夫社長の運営方針にはついていけません。これは従業員と取引先のみなさんとの総意です>

こんな訴えが入り口に張り出され、従業員がストに突入したのは、お盆でSAが最も賑わう8月14日だった。

フードコート、レストラン、売店の明かりが消え、客のいないSAは一種、異様である。その光景は、労働争議の発生が少なくなったという世相もあって、全国ニュースとなって流れた。

ストライキ中の風景
再開後の佐野SA

だが、会社側が応援部隊などで営業を再開、佐野SA騒動も忘れられるなか、従業員のストは続行されていた。

それが岸社長の退任という会社側の譲歩を引き出し、39日ぶりに解決した背景には、総務部長を務め、私費を投じて従業員をまとめた加藤正樹氏(45)の存在があった。

<拡散希望 株式会社ケイセイ・フーズ社長 岸敏夫氏の犯罪を告発します>

 

経営再建のために昨年5月、ケイセイ・フーズに入社した加藤氏は、商社を始め様々な職種に従事、経理・財務に明るく、ITやネット環境にも詳しい。その強みを生かして、SNSなどで今回の背景を情報発信していた。

メディア関係者で<拡散希望>の情報に関心を持った人間は少なくない。私もそのうちのひとりである。