スマホ時代だからこそ、ここへきて「人は見た目が9割」が大切なワケ

『人は見た目が9割』著者が語った
竹内一郎

弟子のクセノフォーンは『ソークラテースの思い出』(岩波文庫)でこう書いている。

「高貴と自由や、微賎と卑屈や、思慮とたしなみや、傲慢とぶしつけもまた、顔によって、たとえ人間が静止していようが、動いていようが、現れて来るものである」

少し難しい表現になっているが、わかりやすくいうと、次のように言っている。人間の生き方は顔に現れてくるものだ、と。

ソクラテスが、紀元前300年にいったことだから、今更目新しいことでもない。

だが、やはり「漫画版 人は見た目9割」が出るということは、また別の読者と出会い、想像もしなかった展開があるかもしれないので、それは楽しみである。

 

それに実は、「漫画版 人は見た目9割」は他のビジネス物マンガとは、根本的に異なる。「ちゃんとした漫画」なのである。

ふつうは1ページ程度、ビジネス物のノウハウが書いてあり、見開きの左ページに、コミックが描いてあるパターンが多い。しかし、本書は、一冊まるごと漫画なのである。それも、読み応えがある。強いて言えば、巻末に私の「教師になるための(人前で話すための)見た目極意」という読み物ページが2ページ付いているだけである。

物語は、次のような感じである。新任の小学校の先生(男)が主人公である。先生は風采が上がらない。見た目に気を使ったことがない。それが理由で、生徒の心をひきつけることができない。同時に、同僚の美形の先生に恋をする。

生徒の心、好きになった先生の心、どちらを捕まえるにも、「見た目=非言語コミュニケーション」を磨かなくてはならない。教え子が、“見た目の先生”となり、先生の見た目を、磨いていく。さて、どうなっていくやら……。

漫画の専門家の目から見ても、テンポよく読めるし、コマ割りもすっきりしている。多くのビジネス本のコミカライズは、時代遅れのセンスの漫画家が描いていたりして、正視に耐えないものが多い。その点、本書は漫画好きにも、自信を持って勧められる。

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