スマホ時代だからこそ、ここへきて「人は見た目が9割」が大切なワケ

『人は見た目が9割』著者が語った
竹内一郎

ゆっくりと広まっていった非言語コミュニケーション

発売当初は、「風紀の乱れ」に特化された感があった。

しかし、やがて、非言語コミュニケーションの大切さは、じわじわと認知され、やがて、特別行政法人「教員研修センター」の特別講師に任じられた。日本中のエリート教員の再教育の場で、非言語コミュニケーションは有効な科目だった。それを10年やり、今では日本中の学校教育に「非言語コミュケーション」は浸透していったはずである。

また、大企業の社員教育(特にコミュニケーション教育や、社内の活性化)などにも、非言語コミュニケーションは必須で、日本全国から講演の依頼が来る。授業の関係で断るものも多いが、毎年20-30回は行っている。数千人が私の講義を聞いているはずだ。

また、大学でも常に二つの大学で「非言語コミュニケーション」の講座を持っているので、平均すると毎年100人の学生が受講していることになる。

これらを、14年続けているのだから、教え子だけでも1400人いることになる。

 

100万部売れた本ということになっているが、それは3年かけて、じわじわ積み上げていった数字である。当時、新書ブームというのがあり、あっという間に100万部売れたものがいくつかあったが、拙著はそれとは根本的に異なる。

やがて、文科省検定の「国語」の教科書に拙著の一文が引用されるようになった。医学系の検査技師たちが国家試験対策の勉強をするが、そのテキストの一部(非言語コミュニケーションの部分)を私が担当した。ある医師は、日本の医学は非言語コミュニケーションの部分が立ち遅れており、竹内がそれを啓もうする適任者だといわれた。

さて、「人は見た目が9割」だが、それを人類史で最もはやくいったのは、ソクラテスである。