スマホ時代だからこそ、ここへきて「人は見た目が9割」が大切なワケ

『人は見た目が9割』著者が語った
竹内一郎

「見た目が9割」の本当の意味

私も、初期的にはバラエティなどで「外見」の意味で使う番組にも出ていた。自分の考えが広まれば、誤解はやがて解けていくだろうと、達観していた。

頃合いを見計らって『やっぱり見た目が9割』を書き、「広義の見た目(=非言語コミュニケーション)「狭義の見た目=外見(とりわけ美人、イケメン)」と定義をし直した。

そのころには、「見た目」本、「9割」本は、本屋に溢れ返り、「見た目」か「9割」を付ければ、本は売れると豪語する人さえいたほどである。

広義の見た目は、私は次の7つに分類した。

1 外見(体型、格好、容姿、体毛、肌の色、衣服、アクセサリーなど)

2 動き(姿勢、仕草、立ち居振る舞い、癖など)

3 表情(顔の向き、目の動き、アイ・コンタクトなど)

4 声(高さ、大きさ、速度、抑揚、間、なまり、沈黙など)

5 空間(相手との距離、居心地、アウェイとホームなど)

6 接触(撫でる、なめる、手をつなぐ、キスする、愛撫するなど)

7 色と匂い(信号、保護色、体臭、口臭、生活臭など)

日本コミュニケーション学会でも、「非言語コミュニケーション」を専門にしているのは、私だけなので、私の分類が「日本の分類」となる。

人間は、これほど多くの情報を伝達し、“総力戦”で伝え合っているのである。

 

近年、私が危惧しているのは、メール社会の浸透である。もちろん、現代社会でメールがなくては仕事にならない。しかし、メールにばかり、頼っていると、落とし穴があるよ、といいたいのである。

やはり、フェイス・ツー・フェースの情報には、嘘が少ない。人は、面と向かって嘘をつくのは苦手である。