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LGBT(性的マイノリティ)の知られざる「老後2000万円問題」

性的マイノリティにも高齢期がある
永易 至文 プロフィール

子どもがいない性的マイノリティの場合

お金の使い道には3つある、そうFPの教科書などでは解説します。「暮らすお金」「楽しむお金」、そして「備えるお金」です。

暮らすお金は、家賃(ローン)、水光熱費、食費、電話、衛生(理髪やクリーニング)、定期通院の医療費など、生きていくのにどうしてもかかる固定費です。家族同様のペットも、固定費かもしれませんね。

でも、生きるためだけに稼ぐわけじゃない。人生を楽しむお金も、大切な使い道です。趣味・教養、恋人や友人との会食、レジャー費などなど。

最後の備えるお金は、将来や万一時のための貯金や保険。

そして、はじめに備えるお金を取り除けて、残りの範囲内で、暮らし、楽しむ。足りないからといって備えるお金を削ったり、ましてや借金をしてまで楽しむことは危険ーーという、タネも仕掛けもない話です。お金は、結局、「ある以上、使うな」ということですね。どこかにお金をある以上使いまくっている国があって心配なのですが……。

ちなみに、おなじくFPの教科書では、人生に備えるべきお金として、「住宅資金」「老後資金」、そして「教育資金」をあげます。一部の場合を除いて子どもがいない性的マイノリティの場合、「教育資金」の備えは不要。基本的に余裕があるはずです。これはおひとりさまの場合も同様。そのぶん老後資金への備えを考えましょう。

 

ここでちょっと余談です。

さっき収支の把握という話をしましたが、3、4か月家計簿をつけてみるのはいかがでしょう。そのさいレシートをもらっておいて、金額だけ記入しておけばいいのです。

遊びだと思って聞いてくれていいのですが、みなさん、昭和の現金時代に戻りませんか? 私は一切カードを持ち歩かない主義です。電子マネー関係はそもそも持っていません。コンビニでも切符でも、現金で買います。現金を払うとなると、いくら使うか実感をもってわかりますし、たとえわずかでも払うときには、これ本当に必要かな、と手が止まります。

クレジットカードもキャッシュカードさえ家に置いたままで、出先で衝動的に大きな買い物もできません。必要なら、よく考え、予算を組み、あらかじめお金をおろして買いに行きます。

世はあげてキャッシュレス推奨ですが、「守旧派」の私は現金払い。夜、財布を整理しては1円玉、5円玉を取り除き、半年ごとに郵便局へ持っていくと、なんと飲み会一回分ぐらいにはなっているものです。