「増やし方」より「使い方」

そんな私がたどり着いた「お金の話」は、金融取引で短期的にお金を増やそうと考えるのを一旦やめて、お給料をどう使うかを考えることに切り替えたということ。お金って不思議で「増やそう、増やそう」と考えると段々辛くなって憎たらしくなってくるんだけど、「どうやって使おう」って考えると急にお金がヒーローのように輝いて見える。それはきっと自分自身の心と向き合う作業となるからだ。

「お金をどう使うか」を考えまくると、自分の今の価値観および人生観が浮き彫りになる。たとえば私は数年前「モノは飽きる」ことに気づいた(だいぶ遅い……)。とりあえず中古市場で転売価値の低いものは出来る限り買わない。古いブランドバッグ、車、パーティドレス、昔流行したブランド時計……ありとあらゆるものを手放して身軽になったら、自分が本当に何にお金を使いたいかが見えてきた。

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価値がすぐに目減りする高いものを買う代わりに、「経験やサービス、教育」といった無形資産にお金を使う。洋服やアクセサリーなどの生活必需品は、出来る限り知り合いや友人のネットワークから買う。友人が立ち上げた洋服やアクセサリーブランド。彼らが情熱を注いで作ったものを買うと言うことは、間接的に彼らの夢に乗っかれるという超オトクな形での人生の「経験」を買う行為だと思っている。