photo by Getty Images

トランプ大統領の「対中・欧強硬」が戦後世界を変えつつある

ようやく75年たって大戦の清算

朝鮮半島も中国大陸も香港も世界の一部である

例えば、「日本、朝鮮半島、中国大陸などは歴史的に相互の文化・経済交流が盛んだったから、東アジア地域の似通った国だよね?」といわれたら、日本人はもちろんのこと、韓国、北朝鮮、共産主義中国、香港の人々も「ちょっと待て」と言いたくなるであろう。

確かにこれらの国々は、西欧社会とはかなり異なった「東洋的」とも言える文化を共有しているし、現在ハングルを使用している韓国・北朝鮮も含めて漢字文化圏である。

だから、西欧や中東・アフリカの国際政治・経済に深くかかわらない人々が、東アジアの国々は似たようなものと考えても致し方ない部分がある。

 

逆に、一般的日本人の欧州に対する認識が上記の欧米人たちの東アジアに対する認識と大差ないことは、9月5日の記事「ハード・ブレグジットは『当たり前』大陸欧州と英国の『水と油』関係」で述べたが、重要なのは次の3点である。

1) メディアから流される情報は、自国中心の世界観に基づいた、自国と関係の深いニュースに偏っている。

2) 1)の偏りがあるのは、日本だけではなく、米国などの国々でも同様だ。したがって、トランプ大統領、習近平国家主席、文在寅大統領などの政治判断も、それらの偏った情報によって行われる。

3) 国際政治の世界には、それらの偏りを是正する仕組みは無く、「政治力学」によって、優勢な国の意見が通っていくだけである。多くの日本人が、国連などの国際機関に過度な期待を持つが、それらの組織は同業組合や村の寄り合い以上の存在ではない。

したがって、これからの世界の政治・経済を考えていくうえで「べき論」はほとんど意味を持たず、大事なのは大国を中心とした「力学」を注意深く観察することである。