伝説の元キャバ嬢、愛沢えみりが心がけている「伝え方の極意」
コミュニケーションにはコツがある感情的にならないコツ
全て自分に原因があると思うようになった私は、感情的にならず、自分の考えをわかってもらうための方法を考えるようになりました。

とはいえ、相手にきちんと説明する力を身につけるのには時間がかかります。そこで、まずは「感情を抑える」ことを意識するようにしました。
感情を抑えるにはどうするか?
すごく極端ですが、第一段階として私は、「とりあえずしゃべらない」ことにしました。
当事者なので、どうしてもそのことへ感情が入りやすくなってしまいます。そこで、まずは第三者のように、少しだけ話題から距離を取って話を聞くことにしました。無責任に思われるかもしれませんが、ものごとに対して感情のままに反応して、取り返しのつかない事態になるよりマシだと考えたのです。
すると、「かわいくない!」「ありえない!」「ムリ!」「ヤダ!」といった、感情的な言葉が口を飛び出すことが少なくなっていきました。代わりに、「ここを変えたほうが良くなりそう」「これって、この間似たようなものを作ったよね?」といった具合に、感情的にならずに話すことができました。
すると、あることに気づきました。
それは、感情的になってしまうのは、自分勝手な思い込みがあるからだということです。「私がこれだけ真剣に考えているのに、なんでそんなこともわからないの?」と、思っていたのでした。
そもそも自分の考えを100%伝えきっていないのに、相手が私の気持ちや考えなんてわかるはずもありません。
さらに決定的に良くないのが、仕事を頼んでおいて「ダメ」だけは言うとき。
これは、本当は自分の中で正解があります。それなのに、自分が正解を具体的に思い浮かべることができないから、人に考えてほしいと言っているだけ。そんなことは、超能力者でなければできるわけありません。