# 経済・ビジネス

Yahoo!のデータサイエンティスト集団は、ヤバい探偵団だった!

ビッグデータ分析は新しい「社会学」だ
現代新書編集部 プロフィール

それは「このレポートをつくった人間の顔がみたい!」というものだ。おそらく、これほどのレポートを作れる人(集団?)はデータの分析力と、それを発展、結晶にする発想力とを兼ね備えたスゴイ人たちだ、だから、書籍では、レポートを掲載しながら、彼らがどんな人間なのかをあわせて紹介したら、人間味のある面白い本になるのではないかと、そう考えたのだった。

 

「米沢クン、あのさぁ、すっごく面白い本を作ろうと思っているんだけど、君、担当してくれないかなぁって思ってるんだけど(ネコナデ声)」

この本の現場の担当者として私が目をつけたのは、『未来の年表』シリーズを手掛けた「現代新書の時代遅れの若大将」こと米沢だった。若干楽観的すぎるのが玉にキズだが、少々おだてると凄く良い仕事をする素直さがウリの書籍編集者だ。

私から振られる企画にはたいてい半信半疑の上、条件反射的に拒絶反応を示す米沢だが(ちなみに、私が彼のことを「クン」付けで呼ぶのは、こちらから企画を振る時だけである)、この時ばかりは「なるほど、たしかにそれは面白そうですね」と珍しく彼も好意的な反応がかえってきた。これはイケル――。

ツイートは夜の10時に一番多くなる(『ビッグデータ探偵団』より)
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「疲れた」というツイートは17時ごろがピーク(『ビッグデータ探偵団』より)
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発電機とコンピューターな2人

さっそく、ヤフー株式会社に企画書を送り、レポート作成者の中心人物2人に会わせてもらう。Yahoo! JAPANビッグデータレポート統括の安宅和人(ヤフー株式会社CSO)と、同ビッグデータレポート編集長の池宮伸次の両氏である。

安宅さんは一言でいえば我が国のビッグデータ界のドン的な存在だ(たぶん。違っていたらごめんなさい)。『イシューからはじめよ』(英知出版)というベストセラーでもおなじみの存在で、日本一「データ・ドリブン」という言葉が似合う人だろう。

喋っている安宅さんは発電機(ジェネレーター)みたいな人である。エネルギーに口があるのか、みたいな勢いで、キラキラした目と、時には掲載不可能な爆裂トークで周囲に圧倒的な磁場を作り出す。

即断即決で物事を決めてくれるのもありがたかった。

青木「実は……このレポートをぜひ書籍にした……」
安宅「やりましょう!」
青木「早っ」

一方の池宮さんは、一見物静かな外見だが、これまたデータ界隈の有名人。メディア出演や登壇から大学での講義まで幅広い活動を行っている。

SNSなど、人間が打ち込んだ膨大なデータから「感情」や「人の心」のトレンドを掘り出すのを得意技としているらしく、我々はそんな彼に敬意を表して「検索発掘王」のリングネームで書籍に登場させることにした。