流暢な英語習得は「憧れ」と「真似」

――あの流暢な英語は、どこで習得したかと訊くと、「ただ好きなだけです。映画に憧れて、好きなフレーズをただ真似していただけなんです」と言う。勉強している感覚はなく、「こんな風に言えたらいいな」と、その憧れの気持ちを積み重ねてきただけなのだと。

「大学では、『映画なんて、就職の時になんの役に立つんやろ』とボヤいている人もいました。でも私は、好きなことに毎日触れられていることが、シンプルに楽しかった。NSC(吉本総合芸能学院)に入った時は漫才師になりたくて、 大阪のお正月の番組に出来るだけたくさん出演するのが夢でした。

でも、芸人としていろいろネタを考えていくうちに、私の好きなお笑いと映画と英語を切り離す必要はないんやってわかった。芸人って、ある意味、自分を表現していく仕事でもあるから、何でも好きなことを取り入れたら、それが個性につながる。

高校受験の時は、『二つ人生あったら』って思ったけれど、『お笑いやったら、好きなことなんでも一緒にできるんちゃう?ラッキー!』って思えたんです(笑)」

――日本の芸能人は、伝統芸能以外だと、俳優もアイドルもお笑い芸人も、たいていが独学で技術を習得している。いくら“好きこそ物の上手なれ”と言っても、独学であれだけの英語をマスターしたことは、努力以外に彼女の才能やセンスがものを言った結果だと思わざるを得ない。

ところがゆりやんさんは、「人間、無理やと思わなかったら何でもできる。小学校3年生の時、私はそのことを学んだんです」と断言し、心温まるエピソードを披露してくれた。