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手術と入院は「した後」こそが恐ろしい…病院での痛ましすぎる実例

医者の勧めをそのまま聞きますか?

「手術しない」に否定的な医者

「手術以外の方法では治りませんよ」

検査で病気が見つかったとき、「なんとか手術をしないで治す方法はないんですか」と患者が尋ねると、こう強く否定する医師がいる。

なぜ「手術をしない」という選択肢に否定的な医師がいるのか。患者のためを思ってそう言ってくれるのなら納得できるが、そうでない場合もあるから、注意が必要だ。

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山野医療専門学校の中原英臣副校長が説明する。

「外科医はもともと手術が好きなんです。患者を治したいという気持ちがある一方で、自分の経験値や技術を上げたい、という本音もある。

とくに若い医師の場合、手術件数が増えれば増えるほどキャリアアップにつながるので、手術をしたがる傾向があります。珍しい病気であれば、その手術を行うことで、論文を書けるという狙いもあるかもしれない。

 

病院としても、手術をすれば手術費はもちろん、術後の入院費も入ってくるので、経営の面からも積極的に手術を勧めたいという気持ちがある。薬や生活習慣改善の指導などでは、大きな収入にはなりませんからね」

病院間の競争に勝つために、手術の症例数を増やそうと患者に手術をやたらと勧める病院もあるというのは、医療ガバナンス研究所の上昌広理事長だ。

「近年、病院の『手術の症例数』をチェックして、症例数の多さを見てから手術を受ける病院を選ぶ患者さんも増えてきました。それ自体は良いことですが、とにかく症例数を増やすために、患者さんに必要以上に手術を勧める病院があるのも事実です。

手術を受けたくないと言っても無理に手術を勧めてくるようなら、症例数を増やすためではないかと疑ってみてもいいでしょう」