2019.09.25
# 離婚

年収3000万円の夫が「不仲の妻」と「離婚」しなかった本当のワケ

すべては「彼女」のため
露木 幸彦 プロフィール

離婚できない「ある事情」

答えはシンプルで、親と子との間に「血縁関係が必要」なのが認知、「不要」なのが養子縁組です。

婚外子(夫婦ではない男女間の子)は、認知をしなければ戸籍の父親欄は白紙です。康介さんは子の父親なのだから彼女は「認知して欲しい」と頼んだのですが、康介さんには認知できない理由がありました。

 

というのも、役所の窓口へ認知届を提出すれば、康介さんの戸籍には子の存在が現れます。万が一、妻や息子が戸籍謄本を閲覧した場合、隠し子のことを知られ、康介さん夫婦の不仲はともかく、まだ同居しているのだから不貞行為がバレてしまいます。

最悪の場合、妻が彼女へ慰謝料を請求してくるかもしれません。そこで康介さんは「お前らを守りたい」と言い、認知のことを先送りしたのです。

「じつは僕には嫁と離婚できない理由もあるんです…」

事ここに及んでは康介さんは冷え切った関係の本妻とは離婚して、彼女と再婚しても良さそうなもの。彼女からも求める声はあるようですが、康介さんはこう言うのです。

じつは康介さんは現在約1億5000万円もの莫大な資産を有しており、資産の運用益を彼女の子の養育費に充てています。妻はまだ康介さんのそんな資産の全容を把握していないのですが、もし離婚の話が具体化して財産開示を余儀なくされた場合、妻が運用益の行方を調べて彼女の存在に勘付く可能性大だというのです。

そこで康介さんは「離婚を切り出したら、お前らを守れなくなるよ」と言い、離婚のことをはぐらかしたというわけです。

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