「RTしたら100万円あげます」ツイートに秘められた驚愕の真実

投稿者の狙いを知っていますか?
坂本 翔 プロフィール

「架空懸賞」に注意

ここまで、Twitter上で流行する現金プレゼント企画について、その狙いや法律との兼ね合いを解説してきた。ここでは、実際に現金をプレゼントする気はないが、フォローとリツイートで現金プレゼントを謳う「架空懸賞」についても触れておきたい。

正直なところ、これを見極めるのは非常に難しい。というのも、「当選者にはDM(個別メッセージ)で通知」等としてしまうことで、外部からは本当にプレゼントしているかどうかを知る術がなくなってしまうからだ。つまり、こういった企画への応募は自己責任でしっかりと判断をしなくてはならない。

 

では、架空懸賞への応募を防ぐために、どういったことに気をつけるべきなのか。いちばん重要なのは、ツイートしている人(主催者)の立場になって考えるということだ。

そうした時に、もし主催者がなんの知名度もなく、周囲の「信用」を失っても問題ないような人物であれば、架空懸賞をすることにデメリットが生じないため、架空懸賞である可能性は高くなる。逆に、前澤氏や三崎氏のように、世間の信用を失うことが大きな痛手になる立場の主催者の場合、架空懸賞で得られるものより失うものの方が大きくなるため、その可能性は低くなる。

もう少し具体的に、主催者の考察の仕方についてお話ししよう。主催者を考えるときには、(1)素性が明らかであるかどうか、(2)過去に積み上げてきた実績があるか、という2つの視点を持つことが必要だ。

(1)はもっともだが、それだけではなりすましの偽アカウントを見抜けない。そこで(2)の視点をもつことで、ツイート数やフォロワー数が少なかったり、著名人のはずなのに青いバッジの公式マークが付いていなかったりするなど、これらの点に警戒すると、偽アカウントや架空懸賞を見抜くことができる。

追加で警鐘を鳴らしておきたいことがある。当選通知と共に「最終ステップとして下記のサイトに登録してください」と告げられたなら、主催者の目的はアフィリエイトによる収入である可能性が出てくる。これは、サイトのクリック数や登録斡旋数に応じて報酬を得る仕組みであり、応募者は懸賞を得ることができず、個人情報を抜き取られただけで終わってしまうかもしれない。もちろん、企画に参加する前の段階で見抜くことができればベストだが、参加した後でも、最後まで注意を払うことで不遇な事態を避けることができる。

あまり知られていないかもしれないが、Twitterは本来、「ユーザーの善意を増幅する」ツールとしてあるべきという理念の元に運営されている。今回の記事では、なりすましや架空懸賞といった「悪意」の面にフォーカスが寄ったが、現金のプレゼント企画自体はもともと「善意」から生まれた企画のはずだ。情報が複雑化する時代の中で、Twitterという場所が、善意が勝ち続けるコミュニティで在り続けることを願う。