ペイペイ、大規模キャンペーンでも「人気いまいち」な意外すぎる理由

スマホ決済の真実
鈴木 貴博 プロフィール

「自販機で150円のコーラ」を買うワケ

スーパーの出入り口によく飲料の自動販売機が置かれていてコーラが150円で売っています。同じブランドの同じコーラがお店の売り場では税込み89円で売っています。

これだけ価格差があってもなぜか自動販売機で150円のコーラを買っていく人がたくさんいるのです。

 

スーパーで買い物をして「さあ駐車場で荷物を積み込んで家に帰ろう。疲れたな」というときに目の前に自動販売機があったので冷えたコーラを一本買う。

行動経済学的にはそういうことですが、売り場に戻って同じように冷えた89円のコーラを買っても同じ便益がより低いコストで得られるはずです。

でも多くの人が自動販売機で高いコーラを買う。

〔photo〕gettyimages

その理由は時間コストにあると説明されます。もう一度売り場に戻ってコーラを手にとってレジに並びなおすのは追加で多くの時間を費やすことになる。そのコストを考えれば、コインを入れてすぐに買える自動販売機のコーラが60円高くてもそのほうが合理的だという考え方です。

これも「すぐに買える高いコーラ」と「買うのに時間がかかるけど安いコーラ」というふたつ違った商品なので価格が違う。ここまでは行動経済学的な解釈をしてもまだ「大多数の消費者は経済合理的な行動をとる」という説明に変わりはありません。

さて、そこでお昼の時間帯のオーケーストアの話をしましょう。

この8月にペイペイ(PayPay)が行っていた「対象の飲食店・スーパー・コンビニでランチタイムなら最大20%戻ってくる!キャンペーン」ですが、コンビニの場合はセブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、セイコーマート、ポプラと大手コンビニはすべてが参加しています。

しかしスーパーの参加企業は少なく、私の近所に限っていえばオーケーストア以外には参加スーパーはありません。