手続き開始から4ヵ月で妊娠

私の場合、既に病院に凍結してある台湾人ドナーの卵子を選択したので、一度(3)の書類手続きと夫婦の事前検査を台湾で完了した後は、淡々とスピード感を持って治療が進んでいった。2018年11月半ばに東京で病院が開催した卵子提供説明会に参加し、その場でドナー選定をした。その後、12月中に日本側で書類準備と送金手続きをして、翌年1月に台湾に夫婦で赴き必須の事前検査を受けた上、3月頭には冷凍してあった卵子を解凍・受精・培養し、3月9日には胚移植、3月25日には妊娠判定というスピード感である。

日本で初めて不妊治療専門医院を訪ね、諸々の検査を受け、タイミング法・人工授精を数回試した後、1回目の体外受精をするまでに6ヵ月かかった。その後、治療を休むことなく体外受精に5回挑戦して、初めて妊娠判定をもらったのは不妊治療を開始してから実に13ヵ月経ってからだった(この時は結局胎嚢が確認できず化学的流産となった)。

このような時間軸が頭にあったので、私達夫婦に関する検査データが全く保管されていない海外の医院で卵子提供を受けるのであれば、実際に手続きを開始して妊娠できるまでには、最低半年から1年はかかるだろうと想定していた。また、良質な第三者提供卵子を用いた治療とはいえ、自分自身の子宮側に検査では特定できない何らかの不妊要因があった場合は、妊娠できない可能性も覚悟しなければと思っていた。幸運にも手続きを開始してから4ヵ月で妊娠するに至り、「想定外に早い」運びとなった。

長く日本で不妊治療をしていたからこそ、台湾の卵子提供による不妊治療のスピード感には驚かされた Photo by iStock