不妊治療にのぞむ夫婦が6組に1組と言われる現在の日本。台湾の現地法人社長をつとめる新垣りえさんは、37歳で不妊治療をはじめ4年目にして台湾での卵子提供を受けることを決意、現在妊娠8ヵ月になります。

前回の記事では新垣さんがなぜ海外で卵子提供を受けるという選択肢をしたのかという経緯について伝えてもらいました。連載2回目の今回は、日本と台湾とで新垣さんが体験した不妊治療専門医院の雰囲気の違いと、その理由をお伝えします。

1回目の記事はこちら

妊娠判定結果前に出産の話をされ…

今回の移植が成功すれば、出産予定日は11月末頃ですね

今年3月9日に台湾のコウノトリ生殖医療センター新竹院で胚盤胞移植を受けた際に、スタッフの方にニコニコしながら掛けてもらった言葉に少々面食らっていた。「まだ妊娠判定結果も出ていないのに、もう出産予定の話? 期待を持たせ過ぎて大きく落胆させるリスクは考えないのか?」と。

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今まで日本で何度も繰り返してきた胚移植だが、私の年齢と受精卵のグレードを勘案してか、毎回医師から告げられる妊娠確率は10~15%と極めて低いものだった。当然、病院側が移植をしたその日に出産の話をもち出すはずもない。自分自身でも妊娠判定が陰性であった場合の落胆に備えて期待値をコントロールするクセがついていた。

そんな日本でのほろ苦い記憶をたぐりつつ、台湾の病院スタッフの極めて明るくて前向きな対応を受けていると、得も言われぬ不思議な感覚になってくるのである。

台湾卵子提供「6つのステップ」

私が台湾のコウノトリ生殖医療センターで卵子提供を受けるにあたり、大きく分けて、6つのステップがあった。(*服薬やその他オプション検査は除く)

(1)   説明会参加・ドナー選定(日本主要都市で病院が開催)
(2)   必要書類準備、送金手続き(日本で実施)
(3)   書類手続きと夫婦の事前検査(台湾で実施)
(4 )  提供卵子を解凍・受精・培養(台湾で実施、*事前に精子凍結してあれば来院不要)
(5)   胚移植(台湾で実施)
(6)   妊娠判定(台湾で実施、*日本の提携病院でも実施可能)