GAFAなんかに投資した神様・バフェットは大丈夫なのか?

そろそろ次の時代の投資術を探そう
大原 浩 プロフィール

大きな転機

バフェットの目には、アップルのブランドはコカ・コーラのように永続的なもののように見えるのであろうが、このブランドはソニーと同じように「革新性」が命であり、イノベーションが滞り、時代の先端を走れなくなればすぐに失墜する。

コカ・コーラのように「変わらぬ品質・味」が売り物のブランドとは真逆なのである。ソニーショックならぬアップルショックは、かなり早い時期にやってくると思う。

 

また、アマゾンはバフェットの主要な投資先の1つである鉄道業界と同じようなインフラになりつつあるようにも見えるが、鉄道のような物理的独占は難しい。

配送網とEコマースの基盤があれば、他社が追撃可能な分野である。バフェットがよ良く強調する優良企業の条件である「堀」を築けるかどうかは微妙だ。ちなみにバフェットの述べる「堀」とは、他社を寄せ付けない圧倒的競争力のことである。

アップルへの投資は、トッド・コームズ氏あるいはテッド・ウェスラー氏の提案だとされるが、アマゾンへの投資もそのようなスタイルで行われたのではないだろうか?

筆者はこの2社への投資の提案だけで、2名の担当者はバフェットの後任として不適当だと判断する。もちろん、バフェットが最終的に承認したわけであるから、現在のバフェットの判断能力にも疑問符がつく。

さらには、投資ファンドと組んだハインツへの投資も芳しい結果ではない。ファンドと組むというバフェットらしからぬやり方も、筆者には疑問であったのだが、加齢による衰えは隠せないし、この年齢で時代の変化についていくのは容易ではないのかもしれない……。

もちろん、年間数兆円以上の現金が流入するという「運用プレッシャー」は相当なもので、売り上げ1000億円以下の「小型企業」への投資(M&A、丸ごとの買収)は手間がかかりすぎるので行わないと宣言しているくらいである。

しかし、それでも半世紀以上に渡って有用であったバフェット流は、大きな転機を迎えており、バフェット自身にはその転換を行うだけの時間が残されていないであろう。

したがって、バフェットよりも若い我々が「バフェットの次の投資術」を見出さなければならないということである。