GAFAなんかに投資した神様・バフェットは大丈夫なのか?

そろそろ次の時代の投資術を探そう
大原 浩 プロフィール

バフェット・ショー

株主総会ウィークには、バフェットの本拠地であり、かつ総会の会場が位置するオマハ一帯の宝石店・ボーシャイムや家具店であるネブラスカ・ファニチャーマートなどのグループ企業で「株主向け優待セール」が大々的に行われる。

株主総会でグループ企業の売り上げを伸ばすという商魂たくましい戦術は、バフェットらしいあっぱれなやり方だ。少し前まで、総会に出席する株主にお土産を渡していた日本企業の真逆とも言えるかもしれない。

 

もちろん、朝から昼食の休憩タイムを挟んで5時間以上にもおよぶ、バフェットとマンガーによる「Q&Aタイム」が、全米どころか世界各国から飛飛行機運賃を払ってでも聞きにくる価値のあるものだから、そのような「商法」がなり立っているわけだが……。

それだけではない。天才卓球少女を招いて、ビル・ゲイツとの対戦を行ったり、ミニ・マラソン大会を行うだけではなく、バフェットと対戦する「新聞投げ競争」まである。

新聞少年であったバフェットは、道路から郵便受けまで(米国の郊外の住宅をイメージしてほしい)新聞を投げる技には絶対の自信があって、一般から挑戦者を募るのだ。しかも、その競技に使う「家」がバークシャー・グループのモバイルハウスであるところが憎い。

その他にも、有名マジシャンを招いてのマジック・ショーやチェス・チャンピオンを招いての競技会まである。

バフェットは、例年2月最後の終末に公開される「バフェットからの手紙」の最後で、数ページにわたって、このフェスティバルで予定される内容を、遠足が待ち遠しい子供のようにうれしそうに書いてきた。

しかし、2月27日の記事「2019年版『バフェットからの手紙』が教える長期投資の極意」で述べたように、今年の「バフェットからの手紙」では、その「楽しいイベント」の記述が省かれていた。

もちろん、総会そのものは今年も例年通りの形で開催されたが、総会の運営を後継者に全面的に任せるという明確な意思表示だと筆者は考えており、数十年前から議論されてきた「トラック問題」にもようやく決着がついた感がある。