腰痛が一日10秒の運動で改善、東大教授が教える「これだけ体操」

本当に効果があります
松平 浩 プロフィール

なぜ、この体操で腰痛が治るのか

「心配のない腰痛」が起こる主因の一つは姿勢の悪さです。長時間のデスクワークやスマホの操作のために猫背や前屈みの姿勢を取っていると、腰に想像以上の負担がかかります。この負担を私は“腰痛借金”と呼んでいます。具体的には、腰のベルトの位置に当たる第4腰椎と第5腰椎の間にある「椎間板」と「背中の筋肉」を中心に腰痛借金がたまっていきます。

椎間板とは背骨(脊椎)を形成する椎骨と椎骨の間にあるクッションのようなものです。中央に髄核(ずいかく)というゼリー状の物質があり、その周りを線維輪という組織が取り囲んでいます。

 

猫背や前屈みの姿勢を長時間取っていると椎間板に強い圧力がかかり、髄核が後ろ(背中側)にずれやすくなります。何かの拍子に髄核が大きく後ろにずれて線維輪を傷つけた状態がぎっくり腰、さらに髄核が線維輪を突き破って神経を刺激している状態が椎間板ヘルニアです。椎間板に負担がかかり、腰痛借金がたまっていくことで、これらの事故が起こりやすくなります。

ぎっくり腰や椎間板ヘルニアを防ぐには、腰痛借金が危険なレベルまでたまらないうちに返済してしまうこと。この体操は後ろにずれた髄核を正しい位置に戻し、凝り固まった背中の筋肉の血流を改善することで、腰痛を防ぎ、症状を改善します。腰を動かす体操なので、「腰を動かしても大丈夫なんだ」とわかり、腰痛の不安や恐怖が軽くなることも改善に寄与します。

〔PHOTO〕iStock

“これだけ体操®️”は名前通り簡単で、1回やるのに10秒もかかりません。しかも予防のためであれば、一日1回か2回でも十分です。デスクワークが長引いて腰痛借金がたまり始めたら、ときどき席を立って1回やるといいでしょう。

腰痛の予防・改善効果はしっかり確認されています。ある介護施設で働いている職員64名に1年間“これだけ体操”を続けてもらいました。その結果、やらなかった人たち72名に比べて2.7倍改善率が上がりました。

では、そのやり方を説明しましょう。

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