内緒で「マイホーム」を買っていた

「部屋を簡単に片付けているときに、彼のカバンの中からはみ出している郵便物を見つけちゃったんですね。パッと宛先を見たら、なんか、一軒家の住所なんですよ。彼の家族は、賃貸マンションに住んでいたはずなのに」

おわかりだろうか。つまり不倫相手は、Sさんがふたりで住むためのタワマン購入に精を出しているあいだに、家族のためのマイホームを購入していたのだ。

「ありえないですよね。私が自腹出して一緒に住む家を選んでいる間に、そしらぬ顔で嫁と住む家を準備してたんですよ。

『コレはどういうこと!』と問い詰めたら、『これは嫁とお母さんが暮らす家であって、手切れ金のようなもの。俺は住む気はない』と反論されましたけど、腹立ちは収まりませんでした。

こんな主体性のない男と毎日過ごすより、一人で暮らすほうがよほど生産的で楽しいんじゃないかって思い始めましたね

自立心と猜疑心がMAXになったSさんは、そのまま不倫相手を自宅から追い出した。買ったばかりのタワマンには二度と足を踏み入れさせず、一人で引っ越した。

「不動産屋さんには二人で住むって言ってたから、いたたまれない気持ちでしたけど、それで引き下がるわけにもいかないし。物件引き渡し時に同時に納品してもらう予定のダブルベッドをシングルに変更してくださいと言えず、今は無駄にでかいベッドで一人で寝ています(笑)」

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手数料など含めた頭金が700万円。残ったローンは5300万円。毎月10万5000円ずつ、ボーナス時はさらに上乗せして返済しているという。

「頭金700万円のうち、300万円くらい税金と謎の手数料だったんですよ。他にも固定資産税とか不動産取得税とか、家を買わなかったら知らなかったようないろんな税金が無限に出てきて、実際払う段にゲーッとなりました(笑)」

それでも、今のマンションを買ったことは後悔していないとSさんは言う。

「本当に何一つ後悔してないですね。ひろくて綺麗で快適なおうちで住む快感、あこがれのブランドシリーズ……。東京育ちの人は馬鹿にするかもしれませんが、長野の田舎で育ったから、海と夜景にものすごい憧れがあったんです。毎晩家に帰るたびにうっとりしています」

不倫も全く後悔していないのかと聞くとこう話した。

「年下で不倫で悩んでる子から相談を受けたら、『いくら稼いでるの?」とまず聞くかな。自分が稼いでて、不倫の責任もとれるなら好きにしていいと思う。

でももし不倫して、飲食代とか家賃とか、相手の収入にちょっとでも頼ってるんだったら、さっさとやめなさいって思います。やっぱり不貞行為なんで、めちゃくちゃリスクあるから。訴えられたら当然、慰謝料は請求されるし、会社を辞めて友達にも家族にも見放されることもあるし