争続で家族崩壊! 兄妹冷戦を招いた父の葬儀直後の「兄の一言」

妹から突然の連絡が…
曽根 恵子 プロフィール

名義問題

妹さんの意思が確認できましたので、さっそく手続きに入りました。

今回のようにすでに法定割合で登記を済ませている物件を見直すためには、どうすればいいのでしょうか。

自宅の不動産の名義は現在、兄と妹の共有になっています。この際、一見簡単なのは、妹の持ち分を兄が金銭で購入することのように思えます。

しかし、じつはそれでは親族間の取引であっても妹には不動産の譲渡所得税がかかってしまいます。また登記をやり直すだけで兄が妹に代償金を支払えば、それは贈与税の対象となります。

 

この場合、最も合理的なやり方は、改めて遺産分割協議を行い、登記をやり直すことです。こうすることで相続手続きをやり直すことができるのです。

遺産分割の請求権には時効はありません。たとえ15年たっても遺産分割協議は可能なのです。不動産が法定割合で登記をされていても、妹が納得した登記でないため、今回、正式に遺産分割協議書を作って登記をやり直すことになりました。

遺産分割協議に応じるという本音を聞き出すことができましたので、母親が預かっていた父親の預金から支払うようにし、自宅はSさん名義とします。

二次相続を考えて、母親が受け取る財産はないとする遺産分割としました。