9月25日 探検船『フラム号』が北極海を漂流観測(1893年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

ノルウェーの海洋探検家フリチョフ・ナンセン(Fridtjof Wedel-Jarlsberg Nansen、1861-1930)は、この日から1896年8月12日までの3年近くもの間、北極海で観測を行いました。

 フリチョフ・ナンセン photo by gettyimages

群氷に乗り上げ、氷に閉ざれたまま漂流し極点を目ざしながらの観測でした。そのときの船『フラム号(Fram)』は重量402トン、高さ39メートルの木造帆船で、氷圧で破壊されない底の丸い船体が特徴的でした。

  オスロ市のフラム号博物館に保存、展示されているフラム号 photo by gettyimages

1895年4月、北緯86度14分に達したところで食糧が残りわずかになり、北極点には到達できなかったのですが、このときの観測を元にV・W・エクマン(Vagn Walfrid Ekman、1874-195)が洋上の風と海流の関係を導く「吹送流理論」を確立するなど、大きな意味を持つ探検でした。

帰国後のナンセンはなんと政治家になり、1922年にノーベル平和賞を受賞しました。

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