9月23日 太陽観測衛星「ひので」の打ち上げ(2006年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、太陽表面の活動や、太陽から生じる磁場を観測するための天文衛星「ひので」が、内之浦宇宙観測所から打ち上げられました。

「ひので」には、可視光、X線、紫外線の3種類の望遠鏡が搭載され、従来にない精密な観測が可能となりました。

【CGイラスト】太陽観測衛星「ひので」
  太陽観測衛星「ひので」のCGイラスト photo by JAXA

「ひので」が解き明かそうとしている太陽の謎のひとつが、「コロナ加熱問題」という数十年にわたって論争が続けられてきた大問題です。

太陽は表面の温度が6000度程度にもかかわらず、その上空の太陽大気コロナの温度は約100万度にも達します。6000度の表面が、どのようにしてコロナをその数百倍の温度にまで加熱しているのでしょうか? 「ひので」の観測から、太陽表面から出た磁力線を伝わる波動のエネルギーが重要な役割をはたしていることが明らかになってきたそうです。

また、宇宙飛行士の健康状態や人工衛星の故障などにかかかわる磁気嵐は、フレアから発生する宇宙プラズマによっ引き起こされますが、このフレアの発生予測(宇宙天気予報)研究のための基礎データ収集も、「ひので」の役割の1つです。

2017年で10周年を迎えた「ひので」は、こうした目標達成を目指し、これからも太陽の観測を続けます。

  JAXA、国立天文台による「ひので」10周年ムービー