カリスマを継ぐ男の「正体」
じつはカリスマである前澤友作氏が去ることへの不安が大きい一方、ZOZOの新社長に就く澤田宏太郎氏への「評価」もまた高まっているのだ。
「澤田氏はこれまでほとんどメディアなどに出てきたことがない人物なので『誰だ、この新社長は?』と思った人も多いようだが、ここまでカリスマである前澤氏をそばで支えてきたまさに中枢の人物。前澤氏も辞めるかどうか悩んでいた時、『澤田がいるからやめられると思った』と言うほど信頼している男なんです。
その澤田氏は9月12日の会見に登壇すると、メディアにほぼ初登場とは思えないほどに、武骨ながら熱く自分の想いを前面に語っていた姿が印象的だった。自分たちはカリスマにはなれないけれど、カリスマを支えてきた自負があるというような旨をはっきり語っていて、これがマーケットでも好感視されているのです」(独立系ファンドマネジャー)

澤田氏は1970年生まれ。
NTTデータからNTTデータ経営研究所、コンサルティング会社などを経て、08年からスタートトゥデイコンサルティングに入社。2013年以降、まだ社名がスタートトゥデイだった時代からZOZOで取締役を務めてきた。まさに、ZOZOの急成長を前澤氏のそばで実務面から支えてきた中心人物なのである。
そんな新生・澤田体制でのZOZOへの期待感から「ZOZO買い」が起きている側面は確かにある。実際、今週の『Phantom株価予報AIエンジン』もZOZOの上昇相場を予想している。
とはいえ、もちろん安心はできない。