秋の日本株、投資の神様・バフェットが「買う&売る銘柄」はこれだ!

変型版「バフェット指標」で見抜く
大川 智宏 プロフィール

バフェット流指標の「変型版」

これは、ROEの自己資本(E)の箇所を負債(D)で代替した指標であり、調達した他人資本を元手にどれだけの利益を生み出しているかを見るものだ。

しかし、見方を変えると、前述のバフェット氏の「有利子負債は純利益の5年分」ということをそのまま表す指標になる。

 

分かりやすく分母と分子を入れ替えて「DOR(デッド・オン・リターン)」とすれば、有利子負債総額を利益で除していることになり、出てくる数字はまさに「負債が利益の~年分」を表すことになり、数字が小さいほど利益に対する負債の額が小さいことになり、財務の健全性と収益性の高さの双方をカバーできる。

また、これに加えて、資産の質そのもののも考慮してみたい。負債に絡む資産の質にフォーカスしたい場合に用いるのが、「ネッドデッド」という指標だ。

これは、企業の保有資産のうちで、有利子負債と現金性資産(キャッシュ)の差を見たものだ。値がプラスであればキャッシュに比べて負債が多く、マイナスであれば負債をキャッシュでカバーできることになる。無論、後者が前者に比べて資産の質が高いことになる。

そして、これを先ほどのDORの「D」と入れ替えれば、現金性資産も考慮した負債のカバー能力としての「NOR(ネッドデッド・オン・リターン)」という一歩進んだ変型版バフェット流投資指標が出来上がるわけだ。

図:ROEからNORまでのトランスフォーム(変形)

拡大画像表示出所:智剣・Oskarグループ

では、実際にNORの投資パフォーマンスを見てみたい。