秋の日本株、投資の神様・バフェットが「買う&売る銘柄」はこれだ!

変型版「バフェット指標」で見抜く
大川 智宏 プロフィール

「ROD(リターン・オン・デッド)」という指標

財務レバレッジの場合、純資産(自己資本)を梃に多額の負債(他人資本)を調達し、すでに利を生んでいる既存の事業を拡大させれば、利益と純資産の比であるROEは数字上大きくなる可能性が高くなる(事業自体が頓挫するケースは除く)。

自分の貯金を担保にその何倍もの額の株の取引をする信用取引や、外国為替証拠金取引(FX)のレバレッジと基本的な考えは同じで、成功すれば小さな元手で大きな事業を展開することが可能となる。

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つまり、バフェット的なフレームワークの中では、15%もの高ROEを求めることと、負債の調達額に厳格な上限を求めることは論理的に矛盾する。

ただ、この条件はそこまで厳しいわけでもなく、たとえば東証一部全銘柄のうちで有利子負債の総額が直近予想利益の5年分を超えるのは半数弱である。

 

ただ、何にせよバフェット氏は安定的な収益を重視し、かつ負債についても他の項目と比して詳細な定義がなされており、彼自身が負債を大変嫌悪していることがうかがえる。

つまり、彼の考え方を包括的に体現する指標としては、利益と負債の双方からアプローチできるものが望ましい。

これについては、古くから「ROD(リターン・オン・デッド、有利子負債利益率)という指標がある。