普通の人も「起業するより、会社は買え」が当たり前の時代が来た

怖がらず、まずはやってみる
三戸 政和, 高橋 聡 プロフィール

起業するより、買うが近道

高橋 そういう方たちは、年齢的にはだいたい何歳くらいですか?

三戸 20代の人もいますよ。もちろん40代、50代もいますが、ボリュームゾーンは20~30代で、それが全体の半分くらいですかね。

私が以前、現代ビジネスで連載していたときは、「50歳を過ぎたら退職金で会社を買いなさい」という主張が中心で、次に、「500万円で会社を買える」という二部構成でやっていたんです。ある程度の年齢の人のほうが、過去にやってきたノウハウや知識、人脈を使えるのではないか、ということです。

三戸氏(右)と高橋氏
三戸政和/株式会社日本創生投資代表取締役CEO。同志社大学卒業後、2005年ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)入社。ベンチャーキャピタリストとして日本やシンガポール、インドのファンドを担当し、ベンチャー投資や投資先にてM&A戦略、株式公開支援などを行う。2016年、日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業再生・事業承継に関するバイアウト投資を行っている。昨年刊行した『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』がベストセラーに。

ところが実際には、「起業するよりこっちのほうが近道だよね」という感覚の20代、30代の個人が、かなり参入してきています

 

サラリーマンも50代になると、むしろいかに会社にしがみつくかという視点になってくるから、リスクをとってまでやろうというふうにはならない人が多いんでしょうね。退職金をつぎこんでまで、無理してやることはないと。もちろん、うちのサロンには、そんな50代はいないんですが。

それに対して20代、30代のサラリーマンは、「ウチの会社、今後ヤバいよね。30年もいるような会社じゃないし、そのときまで会社があるかどうかわからないし」ということなんでしょう。

高橋 若いですね! トランビで会社を買った方は、個人でも中小企業のオーナーでも、40代、50代がボリュームゾーンです。

三戸 サロンのメンバーが比較的若いのは、主催者の私が元ベンチャーキャピタリストだということもあるし、著書で起業の話も書いているので、そのあたりに触発されて集まってきている人が多いからということもあると思うんです。

高橋 そういう人たちは、副業として会社を買おうとしているんですか。

三戸 サロンのメンバーは、片手間でやるというふうにはあまり考えていなくて、サラリーマンだった人は、会社を買ったあとはだいたい退職しています。比較的大きな会社を買おうとしている人が多いですね。この前もメンバーの一人が、介護系のビジネスを数千万円で買ったと聞きました。

逆に高橋さんに聞きたいのは、会社を売ろうとしている人たちのほうの意識も、変わってきているんでしょうか。