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【脱落率20%】退学、脱走、鬼教官…元警察官が語る警察学校の裏側

ドラマ「教場」が10倍面白くなる

フジテレビ開局60周年を記念した特別企画として、2020年新春スペシャルドラマ「教場」が放映される。長岡弘樹氏が描いたミステリー小説が原作の本ドラマは、主演に木村拓哉を迎え、三浦翔平や大島優子ら豪華キャストも発表され、異色の「警察学校ドラマ」として早くも期待が集まっている。

今回は、話題の放映に先駆けて、ドラマ「教場」が10倍面白くなる、警察学校の実話を筆者の体験を基に紹介していこう。

 

容赦無く自主退学へ追い込む

『教場』の書評や解説には、必ずといってもいいほど「警察学校は、優秀な警察官を育てるための機関ではなく、適正のない人間をふるい落とす場である」という一文が引用されている。この説明は正しい。

多くの方が誤解しているが、警察学校に入校した学生は「これから警察官になる」という立場ではない。たしかに、警察学校に入校した時点で「巡査」の階級を与えられているため、学生はれっきとした警察官だ。

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しかし、警察官としての職務執行は認められていない。以前は「巡査見習い」という規定外の階級が与えられていたが、現在は巡査であるため、学校内でも「◯◯巡査」と階級をつけて互いを呼び合うことになる。

学生は入校時点ですでに巡査の階級を与えられているが、高校卒業採用で10ヵ月、大学卒業採用で6ヵ月という短い研修期間で優秀な警察官が育つはずもない。

基礎的な法学知識の習得と徹底した体力錬成を課しながら、全寮制の集団生活で人間性を含めた評価をおこなう。そして、この警察学校内の生活において「警察官としてあるまじき」と判断されれば、容赦なく自主退学の方向へと追い込まれる