また、男性が育休を取得しない理由トップ3の3つめは、「取得しづらい雰囲気」であった。前述の私の記事への反応にも、「会社で周りも忙しい中で取得したら迷惑だし、職場での居場所がなくなる」といった育休を取得することへの職場側の理解を懸念する意見が多く見られた。

小泉議員自身も「理解が得られる形」という表現を用いているように、育休を取得することへ周囲の理解が得られるかを懸念しているようである。

議員であっても他の職業であっても、日本の男性が育休を取得できない主な理由として、「替えがきかない」「周囲から理解を得られない」という2点への懸念が挙げられているのだ。

替えがきいても取得しない?

しかし、ここで以下の事実を考えてほしい。

・会社での仕事と違い他者と関わりが少ないと位置づけられているはずの研究職でも男性はほとんど育休を取得していない

・その理由を聞くと、実験や授業で休めない、忙しく取れる雰囲気じゃない、と他の職業と同様の理由が返ってくる

・対して、女性の取得率は80%を超えている

つまり、男性は結局どの職業や立場でも「替えがきかない」「周囲の理解が得られない」との理由から育休を取得せず、女性は男性と同様の条件の中でも取得しているのだ。

なぜこのように極端に不平等な構造になってしまっているのか。それを理解するためにまず、なぜどの分野の男性からも「替えがきかない」「理解が得られない」という懸念が出るのかという点について考えてみたい。

私はこの背景には、「仕事への社会的価値が必要以上に高く設定されている」という日本特有の問題が隠れていると考えている。