1泊3980円から!「スーパーホテル」が驚異の低価格を実現できるワケ
「また泊まりたくなる」秘密安くても顧客満足度は高い
ビジネスホテルというと、かつては「安かろう、悪かろう」の印象が強かったものですが、近年では少し事情が変わってきています。

都内でも4000円くらいで泊まれて、1泊数万円のシティホテルよりも顧客満足度(CS)が高く、出張族に人気のビジネスホテルがあるのです。その名もスーパーホテル。国内に133店舗、海外に3店舗(2019年5月現在)を展開しています。
東京23区にあるスーパーホテルの料金は朝食付きで1泊3980円~となっています。宿泊客にはリピーターが多いようです。「また利用したい」と思わせる理由は一体、どこにあるのでしょうか?
そもそもスーパーホテルは、どうやって低料金を実現しているのでしょうか?
ホテルの宿泊料金は土地代と人件費で決まります。ビジネスホテルは駅から近い便利さが魅力ですが、スーパーホテルのほとんどは駅から少し離れたところにあります。駅から3~4分離れただけでも、土地代はかなり安くなるのです。
もう1つの工夫は、フロント係を介さずにチェックインできるように、自動チェックイン機を設置していることです。お金を投入すると、キーではなく部屋の暗証番号が記された紙が出てきて、暗証番号でドアを開閉するしくみになっています。
余計な設備を省いているところも、低価格の料金が実現できる理由の1つです。たとえば、部屋には電話機が設置されていません。宿泊客が電話をかけたい場合は、各階のエレベータ脇にある電話機からフロントに電話をすることができます。
ターゲット顧客であるビジネスマンのほとんどは、スマホか携帯電話を持っています。部屋に電話機が設置されていなくとも不便を感じないでしょう。