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1泊3980円から!「スーパーホテル」が驚異の低価格を実現できるワケ

「また泊まりたくなる」秘密
利益の95%は「価格戦略」で決まる! そう説くのは、著書『「値づけ」の思考法』で知られるマーケティング学の大家で、法政大学教授の小川孔輔氏だ。「1泊3980円」というお財布に優しい価格で、愛用者の多いホテルチェーン「スーパーホテル」。インバウンドの影響もあって、軒並み宿泊料が高騰している今、なぜスーパーホテルはこの低価格を実現できるのか。その秘密を小川氏に解説してもらった。

安くても顧客満足度は高い

ビジネスホテルというと、かつては「安かろう、悪かろう」の印象が強かったものですが、近年では少し事情が変わってきています。

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都内でも4000円くらいで泊まれて、1泊数万円のシティホテルよりも顧客満足度(CS)が高く、出張族に人気のビジネスホテルがあるのです。その名もスーパーホテル。国内に133店舗、海外に3店舗(2019年5月現在)を展開しています。

東京23区にあるスーパーホテルの料金は朝食付きで1泊3980円~となっています。宿泊客にはリピーターが多いようです。「また利用したい」と思わせる理由は一体、どこにあるのでしょうか?

そもそもスーパーホテルは、どうやって低料金を実現しているのでしょうか?

 

ホテルの宿泊料金は土地代と人件費で決まります。ビジネスホテルは駅から近い便利さが魅力ですが、スーパーホテルのほとんどは駅から少し離れたところにあります。駅から3~4分離れただけでも、土地代はかなり安くなるのです。

もう1つの工夫は、フロント係を介さずにチェックインできるように、自動チェックイン機を設置していることです。お金を投入すると、キーではなく部屋の暗証番号が記された紙が出てきて、暗証番号でドアを開閉するしくみになっています。

余計な設備を省いているところも、低価格の料金が実現できる理由の1つです。たとえば、部屋には電話機が設置されていません。宿泊客が電話をかけたい場合は、各階のエレベータ脇にある電話機からフロントに電話をすることができます。

ターゲット顧客であるビジネスマンのほとんどは、スマホか携帯電話を持っています。部屋に電話機が設置されていなくとも不便を感じないでしょう。