アマゾンの「最先端会議」で明かされた「宇宙事業」のスゴすぎる野望

ベゾスが考える「人類救済計画」
田中 道昭 プロフィール

アマゾンが宇宙を目指す「本当のワケ」

今回の「re:MARS」で最も注目されるのが「宇宙事業」だが、カンファレンスに登壇したジェフ・ベゾスによって熱を帯びて語られた。

ベゾスはこのほど「低軌道衛星への投資」を決断したというが、これは彼にとって近年最も大きな決断だったという。また「re:MARS」には、「ブルー・オリジン」のブースが設けられ、同社が作成した宇宙船も展示されたのである。

〔photo〕gettyimages

「ブルー・オリジン」とは、ベゾス個人が出資する「宇宙事業」の会社だが、これが「re:MARS」に展示されたことが、アマゾンが宇宙事業に本格的に乗り出したと筆者が見ている最大の証左である。

 

ジェフ・ベゾスは本質的に二つの帝国を持っている。

一つはベゾスが共同創業者として君臨する「アマゾン・ドット・コム」、そしてもう一つが、ベゾス個人がこれまで500億円を投じて事業を展開する「ブルー・オリジン」である。アマゾンについては説明するまでもないが、ブルー・オリジンは、宇宙事業をはじめとしたベゾスの「夢」を推進するための会社と言っていいだろう。

ブルー・オリジンは再利用可能な有人宇宙船「ニュー・シェパード」などのロケットを開発、すでに宇宙空間に到達し、地上への着陸を何度も成功させている。

この5月には月着陸船の「ブルー・ムーン」を公開したばかりだ。