アマゾンの「最先端会議」で明かされた「宇宙事業」のスゴすぎる野望

ベゾスが考える「人類救済計画」
田中 道昭 プロフィール

アマゾン・カーの野望

これはMARSのうち、A=オートメーションとR=ロボティクスにまたがる領域である。

アマゾンの中核事業はご存知EC小売り事業の「アマゾン・ドット・コム」だ。

いまやEC小売業界の勝負の帰趨は「ラストワンマイル」の攻防となっているが、アマゾンではその実装化において他をリードしている。最後の物流拠点から自宅までを担うのが宅配ロボの「Amazon Scout」である。

 

「Scout」はワシントン州でテスト運用されていたが、この8月にカリフォルニア州アーバインにまで配達エリアが拡大された。まだアンバサダーと呼ばれる人が監視する体制であるが、完全、独立自動化は時間の問題だ。

こうしたラストワンマイルの領域で社会実装が進んでいるのは、国の規制を考えるうえでも大きな進歩である。

自動運転を考えるうえでのポイントは社会実装をどれだけ早く行うかである。中国の「バイドゥ」が自動運転バスを一部のエリアで運行させているように、自動運転はリアルに運用することにより、その良質なビッグデータを集め、AIの深層学習(ディープラーニング)が進んでいく。

道路インフラの整う先進国においては、自動運転は物流分野で社会実装が進みやすく、また規制緩和も早いとみられる。「re:MARS」でも「Scout」について語れていたが、ラストワンマイルだけでなく、トラックに実装され、高速道路で運用が開始されるのも時間の問題だ。

もっとも筆者はアマゾンの自動運転はやがて乗用車にまで広がるとみている。

顧客至上主義のアマゾンが、顧客利便性の追求の延長線上に、アマゾンの汎用AIアレクサが搭載された自動運転の「アマゾン・カー」に行きつかない理由はないのだ。