9月15日 物理学者のM・ゲルマンが生まれる(1929年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

原子を構成する基本粒子「クォーク」の提唱者として知られる、物理学者のマレー・ゲルマン(Murray Gell-Mann、1929-2019)が、この日、アメリカのニューヨークに生まれました。

【写真】マレー・ゲルマン
  マレー・ゲルマン Photo by Getty Images

1950年代、加速器の発展によって次々と発見された未知の粒子に対して、ゲルマンは対称性原理に基づいた分類を提唱し、現在の素粒子論への道を拓きました。

陽子や中性子を構成する素粒子につけられた「quark(クォーク)」という名称は、ジェイムズ・ジョイスの小説『フィネガンズ・ウェイク』の一節 "Three quarks for Muster Mark" から取られたものです。

また、クォークは、やはりアメリカの物理学者であるリチャード・ファインマン(Richard Phillips Feynman、1918-1988)が提案した高エネルギーハドロン衝突を解析するためのモデル「パートン(あるいはパートン模型、parton model)」と同じことがわかっています。

【写真】リチャード・ファインマン
  パートンを提唱したリチャード・ファインマン。ゲルマンとはライバル関係で、議論も多く交わされた Photo by Getty Images

また、素粒子の性質を表す量子数「strangeness(ストレンジネス)」や、量子色力学の「color charge(色荷)」も、ゲルマンが命名したものなんだそうです。

おすすめの関連書籍はこちらです!

クォーク 第2版
素粒子物理はどこまで進んだか

物質の究極的構造とそれを支配する基本法則を探る素粒子物理学はどう発展してきたか。2008年にノーベル物理学賞を受賞した著者・南部陽一郎が、トップクォーク発見後の視点から振り返り、将来を展望した一冊です。 Amazonはこちら