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空前の大ヒット「バスチー」に見る、ローソンスイーツ強さの原点

累計販売数が2000万個を突破
田矢 信二 プロフィール

ローソンでのデザート部門の売上は、現状まだ全体の5%程度だと思われます。ただ、「バスチー」のような話題性あるヒット商品が来店動機に繋がり、今後さらに新規顧客は増えていくことでしょう。

実際、「バスチー」に見られるような特徴的なパッケージの商品は、SNSに投稿しやすく、口コミにもなりやすい傾向があることも見逃せないでしょう。インスタグラムの場合、ハッシュタグ「#バスチー」のついた投稿は、なんと1.6万件も投稿されているのです。ローソン広報部・遊田氏も「今後も『ワクワク』していただけるスイーツの開発・販売をしていきたい」と語っています。

 

陰の立役者『ナチュラルローソン』

ローソンの企業戦略は、「マチのほっとステーション」というキャッチコピーを掲げて、地域を大事にすることにあります。そんな中で競合他社と大きく戦略が異なる部分は、“一点突破型”の店舗形態ということです。

“美と健康”をスローガンに首都圏を中心に展開している『ナチュラルローソン』。新鮮な野菜などが近場で手に入る“スーパー的な存在のコンビニ”を目指した『ローソンストア100』。調剤薬局を併設した『ファーマシーローソン』。地域のお客様のニーズにあわせた新しい商品やサービスを“プラス”した『ローソンプラス』。シニア向け商品や介護支援事務所を併設した『ヘルスケアローソン』など、このように多角化な店舗戦略をしています。

この中で、女性向けの商品開発に大きく貢献しているのは、間違いなく『ナチュラルローソン』でしょう。首都圏を中心に140店舗以上の店舗展開していることも大きな要因です。

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『ナチュラルローソン』には、スムージーや健康菓子と言った女性向け商品が多いですが、中でも人気なのが「あんこギッフェリ」です。ラウゲン加工(ラウゲンと呼ばれる岩塩を使って焼き上げる、プレッツェルなどにも使われる製法)した香ばしいクロワッサンに口当たりの良く甘さひかえめの粒あんをぎっしりと詰め込んだ、もちもちパンとあんこの相性が抜群で、開発力の高さが伺えます。

このように毎日、女性に支持される商品のデータを蓄積しながら商品開発できる環境が、「バスチー」誕生の第一歩になったのかも知れません。