治療中に会社で執行役員に昇格

2016年半ば以降が治療2年目にあたり、39歳を目前にして「後悔しないように出来ることは何でもやる」というストイック期に入っていった。漢方、サプリ、鍼灸、温活、適度な運動・睡眠時間の確保など、「妊孕力を向上させる効果がある」と言われていることは何でもやるという姿勢だった。

ただ、この年は、会社で執行役員に昇格し、より大きな責任を任せてもらった年でもあった。4週間先まで会議や出張予定が詰まっているスケジュールを常に睨みながら、どうやったら今周期の治療と仕事を両立させられるかということを考えなければいけない。

自分の力ではコントロールできない生理開始後3/4日目・排卵日・採卵日などを中心に治療計画は組まれるので、これらの日が大きな会議や重要な出張に当たってしまっている場合は、その周期の治療を諦めるか、アシスタントに頼んで細々とスケジュールを再調整してもらう必要がある。

スケジュールが調整できても病院での待ち時間は読めない。この後の会議に間に合うかどうか病院待合室でヤキモキしていることも多かった。いずれも執行役員1年目の私にとっては精神的な負荷が大きかった。また、採卵直前で早めに寝たい日に外せない会食が入ってしまったり、ヨガに行く予定だったのに会議が長引いて行かれなくなったりなど、「出来ることは何でもやる」と宣言しておきながら、実際には諸々制約があることも大いにストレスになっていた。今振り返れば、希望の方が大きかった1年目の反動もあって、トンネルの中で空転しはじめた2年目だった。